スタンフォードが中高生に教えていること➂

掲題の本を、息子の教育のことを考えながら読んでいたが、

いくつか、私が外国人に教える際に、すぐ役にたちそうなこともあったので、

今日はそれらについて書こうと思う。

 

全部で6点ある。

1点目「反転授業により、学習者の学びを最大化する」

講師が一方的に学習者に向かって話す講義スタイルは、オンラインと相性が激悪いということで、この学校では予め宿題として内容を学び、授業ではディスカッション等のワークをやるという方式を採用している。

私の授業でもいつもこのスタイル。テキストを見て学ぶことなんて、いくらでもひとりでできる。分からない事があれば自分で調べればいいし、何より誰かがしゃべってるのをじっと聞いていること自体、苦痛でたまらない(講師のしゃべりが超楽しかったら別だけど)。

学習者の学びを多くしようと考えると、オンラインでなくでも反転授業に結果、なると思う。

ということで、このポイントは、私が今やっていることが間違ってなかったんだなーと背中を教えてくれた気がする。

 

2点目「丁寧なフィードバックを心がける」

現在、プライベートレッスンでは、個別にフィードバックを行っているが、

これがクラス授業になると、授業内で個別にFBすることは時間的に不可能になる。

ことを考えると、ここは何かしら方法を考えて、やらないといけない気がする。

具体的には、宿題を集めて、FBを追記して、次回の授業で返す、など。

 

また、FBで重要な点は、「強みと改善すべき点の両方」を伝える事だという。

確かに後者は私はよくやっているけど、前者は抜けがちになってしまう。

 

学習者も、講師にきちんと見てもらっている意識は、モチベーションにもつながる。

ので、ここはきっちりやっていこうと思う。

 

3点目「教えるだけでは身につかない、学習者が学んだことを使えるカラクリを、授業内にちりばめること」

これ、すんごい分かる。教わっただけでは身につかないという事実は、自分自身ものすごく沢山体験しているから。現に、小中高大で、学んだことで身に付いたものって、何割くらいなんだろうか。数%くらいしかない気がする、、、

 

ということで、私が教えるふたつの力、

1.自分の意見を分かりやすく人に伝える力

2.自分の頭で考える力

を、実際に使うカラクリを、授業の中で沢山仕掛けられたら、と思う。

でも1については、コミュニケーションを多くすることで、結構できるような気がするけど、2については、意識的にカラクリを仕掛けないとダメな気がする。

ここは考えて、実際に使うことを意識しよう。

 

4点目「Think Pair Share」のアクティブラーニングの手法を取り入れる

3点目と似ているが、自分で考えて、ペアで自分の考えたことを伝えることにより、学んだことを自分の力にする手法のひとつ。

ペアでもグループでも、ここはがんがんやっていこう。

 

5点目「学びは学習者自身が成し遂げるもの。能動的で、学習者自身によって遂行されるもの」

なんとかという哲学者がいった有名な言葉らしい。

すごく納得感がある。なぜなら、講師がいくらいったところで、学習者が聞いてなかったり、興味を持てなかったら、それで終わりだから。

 

講師は学習者のサポート役でしかない。

ずっと「伴走者」であることが大事だと思っていたけど、そうゆう事なんだよな。

 

最後の6点目「教えるということは、様々な視点がある中で、ある考え方を伝えることであり、他の視点の可能性を制限してしまうことでもある」

これは確かにそうなんだよな、と思う。

例えば、人に分かりやすく伝える方法として、「ピラミッドストラクチャ」を教える事で、その他の伝え方をあまり使わなくなる、といったようなこと。

他の例でいくと、暗算で九九のような計算式を記憶することで、他の計算方法を全く使わなくなるということ。

 

これって思考が限定されてしまうというか、

視点を固めてしまう危険性を孕んでいる、ということを常に考えていかないとダメな気がする。

 

ということを強く意識しよう。

 

ということで、今月から始まる授業に備えて、

意識する6点、あげてみた。

忘れないようにしよう。