日本語教師の役割

先日受けた研修で、

日本語教師の役割は、ファシリテーターです」

とおっしゃっていた方がいた。

それについて今日は書きたいと思う。

 

私は数年前から日本語教育の業界に入り、

ここでやりきろうと思っている。

でも、日本語教師の役割とは何だろうか。

 

単に文法や語学を教える仕事、であればちっとも興味を感じない。

私は日本語教師の役割とは、

本人のやる気スイッチを押す、本人が頑張るきっかけを作ること、

だと思っている。

 

語学は習得までものすんごい時間がかかる。とにかくかかる。

なので、いくら一方的に「お勉強」として教えても、

本人のモチベーションが低ければ習得なんてできない。

そのため、本人がやる気を出すためのきっかけを、

探して提示し続けることなんじゃないかと思う。

 

それは日本語教育だけでなく、ビジネス文化を教えるのでも全く一緒だ。

いくらビジネス日本語を細かいことを教えても、

本人の危機感がなければ伸びる余地はない。

この場合は、やる気を出すきっかけ、という表現より、

「できない自分を突き付けてがーんとショックを受けてもらう」

という表現の方がいいかもしれない。

というのも、ビジネスで敬語がわやわやだと、

本人の評価もわやわやになるリスクがある。

そのため、少しロープレなどをやってみて、

「きゃー自分こんなにできないなんてやばくない?」と思ってもらうのも

ひとつのやり方だと思う。

 

今日は学習者の一人のビジネス日本語が

先週と比較してがっつり伸びていた。びっくりするくらい。

そんな本人の

「できてなくてやばくない?」スイッチと

「やる気」スイッチを

適宜状況に応じて押していければいいな。