認知心理学者が教える最適の学習法 を読んで

言語を教えているからには、理論を知っておくことも非常に大事だと思っている。

そのため、この本を買ってみた。

一部学習法についてとても参考になったが、

大部分は研究者が書いてあるだけあって、背景やら方法やらの説明が多く、

「で、結局結論はなんやねん」と突っ込みながら読んでいた。

ので、参考になった部分のみ、ピックアップして書きたい。

また、あわせて、私が実行するアクションプランも整理する。

 

①分散学習について

当たり前だけど、一夜漬けで勉強するより、分散して学習した方が、定着しやすい。

具体的には、「前回の授業の情報について3問、先週の情報について、先月の情報について1問づつ、そして以前の学習内容と前回の学習内容に関連を持たせた問題を1問出題」するような方法が、定着のヘルプになる。

 

①ーAアクションプラン

確かにこのセオリーは分かっていたけど、あまり実行に移していなかった。具体的に実行するアクションプランは、

・プライベートのレッスンでは、前回の復習を必ず実施して、定着を図る。たまにそれ以前の復習を、キリの良いところで実施する(5回とか10回とか?)。

・学校でも、研修でも確認のため実施してみると良い。特に学校ではいつも想像以上に定着をしていないため、前回授業の振り返りは必須にしてもいいかも。

 

②精緻化について

学習者の記憶を高めるための最も効果的な方法の1つは、学習者に記憶させたい情報を詳しく説明させること、学習者に精緻化させること。

 

ということで、これも使えそう。イメージとしては、シナプスがプチプチ他の記憶とつなぎあわさることで、強固になるイメージなのかな。

 

②ーAアクションプラン

・いつも私がレッスンなどで説明してしまうことを、学習者にできるだけ説明してもらうというのも手。問題を出して、回答とあわせてその理由も話してもらうことで、より定着につながる。

・でもこれが文法だった場合は、文法を説明できるというのと使えるというのは、シナプスをつないでも効果は薄い気がする。でも、分かりやすく話すスキルとかは、精緻化させて、他の人の話しにつなげるなどしたらいいかもしれない。

 

③学習を強化するための方法:検索学習

記憶は思い出すために強化される。そのため、クイズも試験も記憶を確認しているだけでんかう、記憶を強化していることにつながる。

 

③ー1検索練習

なにかを読んだり聞いたりして学んだあと、しばらくしてその情報を思い出すことが検索練習。具体的には記憶を変化させている。

 

③ー1-Aアクションプラン

・まさに例文を自分で作成することが記憶の定着につながるのではないか。

・復習自体も効果的、分散学習に通じるところがある。

・少し日本語学習とは離れてしまうかもしれないけど、覚えたいことを何度も読むのではなく、自分の言葉で説明すると、より記憶が定着しやすい、ということか。

 

ということで、振り返ってみると学んだのは3点のみだった(苦笑)。

でもこの3点を最大限に生かしていこう。

復習を取り入れたのは、日本語力の向上に既にとても役に立っている気がする。