私の強み:エピソードちゃん

40も過ぎてから、自分のキャリアを一気に変えた。

リクルートで18年働いた後、

ママ友つながりで日本語を教え始め、

ものっすごい楽しい自分がいたことで、

昨年から日本語教育の世界に身を置くことにした。

 

ただ、他のエントリーでも書いたが、

自分のメディア力、信頼度がまだゼロに近いため、

他の人との信頼関係をいちから築いていかないといけない。

これが結構しんどい。

なぜかというと、今まではリクルートという肩書で、ある程度の信頼関係は築けていたが、今は「どこの誰やねん状態」のため、

周囲の私の評価がない(低いというより、無、に近い)。

 

ということで、そこはひとつひとつのコミュニケーションを積み重ねて

信頼関係を築いていくしかないのは、他のエントリーにも書いた。

 

そこで、人と差別化できる私の強みはなんなのかを少し考えてみた。

 

現在、ビジネス文化を教える研修を受講している。

対象は日本語教師だ。

10名ほどの研修で毎週やっているのだが、

そこで気づいた。

 

私は日本語教師の経験も浅ければ、教えた人数やエピソードも圧倒的に少ない。

でも、ビジネス文化を教えることについては、

私は「日本でビジネスをしていた」経験が、多分研修を受けている人の中で

一番長い。

そのため、具体的なエピソードを、沢山提供できるのではないか。

 

例えば、日本には「チームで協同して働く」という傾向がある。

そのことを話す際に、単純に傾向として話すだけではなく、

自分のエピソードも含めて、リアルに伝わるようにしたい。

 

私は、「チームで働く」ことは、素晴らしいことだと思っている。

自分の就業経験で、このおかげで一番自分も成長できたし、

信頼のおける人たちとの絆もできたと思っている。

 

数年前、リアルに相談できるカウンターの企画マネジャーをしていた時。

新しいカウンターを大きな駅に出す計画をし、

その際、物件探しから、プロモーションをどうするか、店舗のスタッフの配置や事業の売上計画など、

それこそいろんな人ともみくちゃになりながら、いろんなことを進めた。

多分関係者は100名くらいいたんじゃないかと思う。

 

で、オープン初日。

オープニングセレモニーで、挨拶してくださいとマイクを渡され、

「これから頑張りましょう!」と言うはずだったが、

一気に感極まってしまい、言葉の代わりに涙があふれてくるばかりで、

何も言えなくなってしまったことがあった。

普段仕事中にそんな姿を見せたことがなかったので、

周囲も驚いたが、私自身が一番驚いた。

あとで冷静になって自分の涙を考えたときに、

あれこそ、「自分だけの力では成し遂げられなかったこと」が、

チームになって協同することで、ひとつの結果を出すことができたことに

ものすごく感動していた、チームで成し遂げた成果への涙だったと思う。

 

独りでやりたいタイプの私がここまで感動するんだから、

他の人ならチームで働く良さは、そこらじゅう見つけられるんじゃないかと思う。

 

ので、こんなリアルな話し、それを聞くことで自分のこれからにワクワクできるような話しをできたら、

自分の差別化ができるんじゃないかと思う。

 

ということで、これからは自分のエピソードを沢山提供する、

エピソードちゃんを目指していこうと思う。