感想:僕はイエローでホワイトでちょっとブルー

友達の勧めで読んだ本、最高におもしろかった。

ブレイディみかこさんの知識と、物事に対する見方がするどくて、でもまっとうで、でも所々吹き出してしまうようなおもしろいところもあった。

 

読んでいて、へー!と思ったのが、

イギリスでは多様性格差が生まれていること。多様性があるのはリッチで優秀な一方で、英国白人ばかりの学校はランクも常に低いようで、主人公の息子は「元底辺中学校」に行くことになる。

 

また、中学校で「演劇」と「ライフスキル」の授業があるのもおもしろいと思った。

「演劇(ドラマ)」があることは、オージーの友人にも聞いたことがあったが、

この本によると、他の人の書いたセリフで演じることにより、自己表現力やコミュニケーション能力の向上につながるらしい。

本当かな?ちょっとここは突っ込んで考えたい。

 

次に「ライフスキル」の授業は、日本でもニーズがすごく高いんじゃないかなと思った。

その中のひとつとして、「エンパシー」を学んできた日のことが書いてある。

シンパシーは自分の経験を踏まえ、他人の気持ちを想像すること、

エンパシーは自分の経験を超え、他人の気持ちを想像すること=他人の靴をはくことと、

とある。

ここまで多様性に富んでいる中で、他人のおかれている環境は中々想像しづらい。

例えば裕福な、生活に何も困っていない子供が、

食べるものがなく、常にお腹が空いている状態で通学している子も気持ちを想像するのは中々難しいこと。

 

多様性のことや、それが要因となって起きる

差別や友人関係、対人関係など、

すごく大変そうである一方、このような環境におかれているということは、

或る意味とてもめぐまれてるんじゃないかな、とも思った。

すごいいい、人生の勉強になるよね。

 

また、お母さんであるブレイディみかこさんの息子さんへの言葉も、

知識と愛とに両方あふれていて、とても素敵だなと思った。

 

 

最後に、

ここに書かれている多様性が原因で、EU離脱アメリカの分断等、

大きな社会問題になっている。

日本も、これから外国人労働者を受け入れていく中で、

同じようなことが、起きていくのかもしれないな、と思う。

そんな中でやはり、多様性を受け入れる、というのはとても大事なライフスキルなような気がした。

 

息子もそうだけど、

果たして私自身は出来ているかな。

 

息子にもどんどん体験させたいし、

私も仕事や旅行を通して、どんどん体験をしたい。

Step out of the comfort zone!