父親自慢

今日は仕事とは全く関係のないトピックで書こうと思う。

 

うちの父親はすごい。

3年と少し前に、大腸がんになった。

その時は他に転移はないように見えたものの、

数か月後には肺へ、また数か月後に肝臓、そのまた少し後に肺へ、

と転移するごとに、3回手術した。

 

大腸がんステージ4ともなると、生存率など中々低く、ショックを受けたり、

へこんだりする場合が多いと思う。

実際に1回目の転移が分かり、ステージ4の生存率をNETで見たときの

自分が受けたショックは今でもありありと覚えている。

数年後、自分の父親が死んでしまうかもしれないという事実に初めて直面して、

何をどうすればいいのか、自分が何をすべきなのか、

パニックに陥った。

 

でも、そんな中で張本人の父親は、ずっとひょうひょうとしている。

この3年間、(治療からくる痛み等の理由以外で)

眠れなかったり、食欲がなかったりすることがないらしい。

また、3回目の転移の手術が終わった後で、家族で旅行に行った際、

「お父さん、死んじゃうこととか、考えたことあった?」という私の質問に対し、

少し考えてから、「うーん1回もなかったなぁ」と答えた。

 

その前向きなメンタル。すごい。

むしろちょっと大丈夫かと心配になってしまう 笑

 

そんな中、昨日、父親の定期健診でまた肺に転移が見つかった。

今までは、手術できていたからいいものの、

今回は小さいのが4つCTに見えているそうで、手術は出来ずに抗がん剤

治療をしていくとのこと。

 

これを病院からの母親のLINEで知り、やっぱり私は動揺してしまった。

3年前、ステージ4だと分かってから、

「死ぬ」ということについて、自分の両親がいつかいなくなってしまうことについて、

ずっと真剣に考えてきた。

それにまつわる本も沢山読んだ。

だから、少し自分には心の準備というか、動揺しない耐性がついたのではと思ってたけど、

ダメだった。

息子を寝かせて旦那さんの晩御飯につきあいながら、

話しを聞いてくれる旦那さんの前で、

涙が止まらなくなってしまった

 

そんな中でも、父親はやっぱり笑顔だった。

診察が終わって、その報告に少しうちに寄ってくれた時、

淡々とお医者さんに言われたことを共有してくれ、

「心配してもしょうがないからなぁ」と、

いつもの笑顔を見せてくれた。

 

一日経って、今日もずっと心が重い。

ずっと最近は楽しいことばかりだったので、こんなメンタリティは久しぶりだ。

何をしていようが、ずっと胸に痛みがある感じ。

 

でも、多分どんなメンタリティであっても、事実は変わらない。

それをどう受け止めるかは、ホントに私次第だ。

 

張本人の父親が、

こんなに前向きで頑張ろうとしているのに、

張本人でない私が、こんなに動揺してるのはいかん。

恰好悪いし、できれば私が頼ってもらう存在になりたいと思う。

 

心が落ちてしまうのはしょうがないとしても、

まずは私がしっかりしよう。

で、些細な事では同様しない、父親のような胆力をつけたい。

私だってそのDNAは持ってるはずだ。

 

がんがあろうとなかろうと、

高齢の父との残された時間は長くない。母親だって同じだ。

だから、私ができることは、今まで通り、

一緒の時間を、一日一日大事にすること。

あと、父や母がぼやきたいとき、どーんと構えてられる娘になりたい。なる。

 

父に頑張れって伝えたら、

いや「お前が頑張れ」って言われると思うから、

私が頑張る。

 

頑張れ私。