「がんになって良かったと言いたい」を読んで

「がんになって良かったと言いたい」という本を読んだ。

大学生の男の子が、白血病になり、かつ複数回再発する中での闘病記だ。

 

生きることに対しての欲望と、

死ぬことに対しての恐怖とが

とてつもない勢いで伝わってくる文章で埋め尽くされ、

読みながらずっと圧倒されていた。

 

そして読みながら、圧倒されすぎて何度か本を閉じ、その度に

「自分は、ちゃんと、生きられているだろうか」と自問せざると得なかった。

 

父が大腸がんのステージ4と診断されてから4年、

死というものをとてもよく考える。

そこで気づいたのは、私は

「生き物はいつか死ぬ」という事実から、ひたすら目を逸らし続けてきた、

ということ。

 

 

大分時間がかかったけど、その事実がやっと認識ができたと思う。

 

ただ、「父の死」というものはよく考えたものの、

「自分の死」というものはまだ全く認識できていない。

けど、この本を読んで、

やっぱり目を逸らし続けるわけにはいかない、と思った。

 

結果、以下のことを「自分がちゃんと生きるために」することとした。

息子に対して:小学校6年の間に、私が伝えたいこと、大事だと思う事は伝えきる

毎日:全力で楽しむ。人生楽しんだもの勝ち。

プラス、周りの人を楽しませる。

仕事:今までInputしてきた分を、Outputすることで、誰かをHappyにする

 

いつ自分がいなくなるか、なんて誰にも分からない。

上のことを毎日、丁寧に、かつ真剣に向き合った上で、

「いつでも死んでもいい」と思うくらい、

死んでしまうことを視野に入れた生き方をしていきたいと思う。